ご希望の巻線を確実に製作するため、ご注文の際は以下の点を測定していただくようお願いしています。
ピアノ一台分セット注文の場合:楽器のヒッチピンから有効弦長側のコマピンと、ヒッチピンからベアリング/アグラフまでを測る。
単品注文の場合:玉から巻き始めまでと、玉から巻き終りまでを測る。
よくあるご質問もご覧下さい。
下記にそれぞれの注文方法について詳しくご説明しています。セット注文には他の注文方法もあります。
セット注文の場合は複数の注文方法があります。
1. 最も正確な注文方法:
当社のお客様の95%以上が楽器のA-長とB-長を当社特製の巻線用メジャー(ご注文はこちら・無料)で測定し、その値を注文票に記入して注文されています。注文票を印刷しスマートフォンで写真を撮って送付するか、メールの添付やFAXなどでご注文下さい。こちらのオンライン注文フォームにデータを入力し注文することも出来ます。
A-長とは:ヒッチピンから有効弦長側のコマピンまで
B-長とは:ヒッチピンからベアリング/アグラフまで
有名メーカー以外のピアノの場合は、1本弦、2本弦、3本弦それぞれの最も太い弦と最も細い弦の総直径もご記入下さい。(こちらの記入例をご覧下さい。)
オリジナルの弦設計での巻線をご希望の場合は、全ての弦の芯線と銅線の直径もご記入下さい。
もし当社特製の巻線用メジャーがお手元にない場合は、ヒッチピンの手前側の側面から測り始めて下さい(ヒッチピンの直径4mmを含まない)。これにより当社の測定方法と同じ値になります。
2. 従来からの注文方法:
元の巻線を当社に送付していただくことも出来ます。その際順番どおりに針金に通して下さい。楽器のメーカー名やモデル名と1本弦、2本弦、3本弦(あれば)の本数を明記下さい。
ご注意:芯線を巻き終りの直後で切らず、ベアリングまたはアグラフの痕から数センチを残して切って下さい。元の巻線の巻き終りは、ずれている事も多いのでそこで切ってしまうと長さの算出が難しくなります。
3. あまり正確でない注文方法:
国によっては、ピアノの低音部を模造紙に写し、それを送付する方法が一般的なところもあります。ヒッチピン、コマピン、ベアリング/アグラフの位置を原寸大で模造紙に写す方法です。
ご注意:元の弦を数本一緒に送付して下さい。(1本弦、2本弦、3本弦各セクションのそれぞれ最初と最後)これによってこの注文方法の不正確さが軽減できます。
単品の巻線をご注文の場合は、オリジナルに近い弦を作製するために下記の4つの情報が必ず必要です。
- 玉から巻き始めまでの距離
- 玉から巻き終りまでの距離、又は銅線の巻き部分の長さ
- 芯線の直径
- 総直径
その他、下記の情報がありましたらより正確に作製することができます。
- 張力のある状態(楽器に張った状態)で測ったか、ない状態(楽器から外した状態)で測ったか
- 当社特製の巻線用メジャーで測ったか(ヒッチピンの直径を含まない長さか)又は、ヒッチピンの後ろの側面から測ったか(ヒッチピンの直径を含む長さか)
- 玉の仕様:ドイツ式、ドイツ式ダブル、日本の標準的な編込み式(玉全体の長さは?)
- 芯線の断面形状:丸弦?6角弦?
- 巻き終りの処理方法
- 最大負荷を算出する場合は音名が必要
- 弦をより適した状態に作製するための納入先の情報
上記の詳細情報をオンライン注文フォームで選択できるようにしました。ぴったりの巻線を作製するため、出来るだけ多くの情報を入力して下さい。最初の4項目は必須です。
総直径を教えていただいて、芯線の直径を当社の経験に基づき算出することももちろん可能です。1本弦の場合は問題ないでしょう…。2本弦の場合はペアになる弦と芯線の直径が異なる場合、調律の際問題が生じることがあります。ですので、2本弦の場合は1音中の両方の弦を取り替えることをお勧めします。