Hellerbass | よくあるご質問
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よくあるご質問

セット注文の場合はA-長とB-長を測り、単品注文の場合は巻き始めまでと巻き終りまでを測るのはなぜですか?

A-長、B-長を測定する方式によって全ての巻線の巻口を揃えることが出来ます。当社ではA-長プラス8mmの位置から巻き始め、B-長マイナス24mmに巻き終りが来るようにしています。調律された状態では、コマから巻き始めまで約10mm、巻き終りからベアリング又はアグラフまで約16mmとなります。単品の巻線のみ交換する場合は元の弦とこの距離が合わないことがあります。ですので単品の場合は弦の玉から巻き始めまでと、玉から巻き終りまでを測る方がいいのです。その際、楽器に張った状態で測ったか、外して測ったかの情報も必要になります。

新しい巻き線は古い弦と同じ直径で作製しますか、それとも新たに計算して作製しますか?

弊社の長年の経験に基づき、最良の状態になるよう直径を最適化しています。

元の直径を正確に再現した弦が必要な場合や、お客様が独自に計算した直径での作製をご希望の場合は、必ずその旨をお知らせください。

また、中・高音の芯線の弦設計も新たに計算しご提案することができます。ぜひお問い合わせください。

芯線と巻線はどのメーカーのものを使っていますか?

芯線にはレスロー社の弦とフランスのステファン・ポレロの複数の弦を使用しています。ポレロ弦はタイプ1、0、M、XM、及びタイプMのニッケルめっきを使用しています。
巻線には銅、亜鉛めっきの銅、真鍮、鉄、ポレロ弦のニッケルめっき鉄線を使用しています。

ハイブリッド張弦とは何ですか?

当社では、フランス人のステファン・ポレロ氏の開発したポレロ弦を、発売当初から取り扱っています。ポレロ弦には様々な硬さの弦(タイプM、タイプ0、タイプ1)があり、ピアノの年代に合わせて硬さを選ぶことが出来るものです。それぞれのタイプによって破断限界が異なり、1台の低音部中にも様々なタイプの芯線を用いることで、音域ごとに適した破断限界のパーセンテージを保持することが出来ます。

玉の種類について教えて下さい。

短い玉はドイツ式と呼ばれます。ドイツ式玉は、多くの場合ヒッチピンに一重に巻きつけてあり(これを単にドイツ式と言う)、二重に巻きつけてある場合もあります(これをドイツ式ダブルと言う)。弦の切断面はふつう、弦側から玉を見て右側です。

長い玉は編込み式と呼ばれます。これは当社の標準的な玉の仕様で、お客様からの特別の要望がなければ、この編込み式を採用します。玉の長さは25mmから75mmまで可能ですが、当社の標準の寸法は55mmで、こちらも特別のご要望がなければ55mmになります。

コマとヒッチピンの距離が近い場合、当社では通常、編込み式玉の長さを短くして対応します。お客様の中には、コマとヒッチピンが近い場合、編込み式でなくドイツ式の玉を好まれる方もいらっしゃいます。編込み式玉をなくす事によってアリコート弦がしなやかに振動し、コマの振動が抑制されにくくなると言う理由からです。

A-長とB-長を測らずに巻線をセット注文することは出来ますか?メーカー名とモデル名だけで注文出来ますか?

お受けすることは出来ますが…あまり歓迎しません。バス駒やヒッチピンの位置は楽器ごとに、同一モデル内でも差があります。
高級メーカーの場合でも、バス駒は製造年が違うと1~3cm違う位置に取り付けらていることがよくあり、多くのメーカーでは同一モデル内で異なるフレームを用いてさえいます。ですから、A-長とB-長の情報がないと揃えられるはずの巻口が揃えられなくなります。
どうしても難しい場合でも、ずれを最小限にするために楽器の製造番号と製造年は必ず必要です。

Hellerbass巻線はねじって張ったらよいですか?何回ねじればよいですか?

はい、ねじって張って下さい。一重巻線の場合は2回ねじって、二重巻線の場合は半回転ねじって張ることを推奨しています。銅線は左へ立っていますから巻きは右方向です。楽器に張るときは右に(時計回りに)ねじって下さい。
一部メーカーでは工場で反対回りの巻線機を使っている場合があり、例外もあります。お客様のご希望があれば反対巻きの巻線も製作できます。この場合は、楽器に張るときは反時計回りにねじって下さい。
楽器の上から見るか下から見るかによって、回転方向が逆になると思って混乱しやすいのですが…、どちらから見ても巻きの方向は同じです。ぞうきんを絞る時を想像してみて下さい。両手を同じ方向にねじりますよね。

欠けている巻線を注文したいのですが…どのような情報が必要ですか?

長さの情報として、楽器のA-長とB-長を当社特性の巻線用メジャー(ご注文はこちら・無料) で測って下さい。それに加えて、1本弦の場合は欠けている弦の前後の弦の芯線直径と総直径をお教えいただければ、必要な直径を算出します。
2本弦の場合は、ペアになる弦の芯線直径と総直径をお教え下さい。音名もお伝え下されば、最大負荷に対するパーセントを計算できるので、新しい弦が切れるのを防ぐことが出来ます。

特製巻線用メジャーが普通のメジャーより5mm長いのですが…これで正しいのでしょうか?

大丈夫です。A-長とB-長はヒッチピンの弦側の側面からの値です。つまりヒッチピンの直径4mmを含みません。それに加え特性メジャーに使用しているワイヤーの太さが1mmあるので、普通のメジャーより5mm長くなります。特性巻線用メジャーで測っていただきますと、当社の製造ですぐに使用出来る値になります。

単品注文の時、すぐに請求書が発行されないのはなぜですか?

金額の小さい請求書をなるべく発行せず、ある程度の金額がまとまってから請求書を発行するようにしています。上半期末と年末には累積金額に関わらず請求書をお送りします。セット注文をされた際などには、以前の単品注文の分も一緒に請求させていただきます。

巻線に使用期限はありますか?

巻線がお手元に届きましたら、出来るだけ早く張弦することをお奨めします。どうか何ヶ月も放っておくような事がないよう…。早く張弦すればする程よいです。箱に入れたまま何週間、まして何ヶ月も置いておくのは絶対にいけません。巻線が届きましたら箱から出し、フックなどに掛けておいて下さい。

巻線の作製には全自動の巻線機を使っていますか?

いいえ。当社では手作業を大切に考えています。銅線の送りは手で行い、お客様のご要望どおりになるよう1本1本作製しています。当社の巻線は大量生産品ではありませんし、全ての巻線は発送前に検査されています。

納期はどのくらいですか?

セット注文は、通常ご注文を受けてから1~2週間で発送します。単品注文は1~3日です。お急ぎの場合はその旨お伝え下さい。もちろん追加料金なしで急いでお作りします。

運送業者はどこを利用していますか?

セットの巻線は通常UPS(United Parcel Service)でお送りしています。ヨーロッパ内もその他の地域への発送も非常に良いサービスです。
単品の巻線は郵便で(ドイツ国外へはDHLのエアメールで)お送りします。お急ぎの場合はUPSでの発送も可能です。